鞠絵日記・過去ログ(2005/1〜8)

2005年8月11日 いつの間にやら9000HIT OVER
大変お久し振りです。えっと……皆さん、わたくしのこと、忘れてないですよね?
思わず第一声でそう聞いてしまうほど久し振りすぎて何を書いていいかわかりません、鞠絵です。

前回の更新はわたくしの誕生日。それ以来、何の音沙汰もないまま四ヶ月という月日が流れました。
四ヶ月といえばテレビドラマも1クール放送出来ます。それまでずっと療養してたわたくしにはあまり関係のないものですけれど。

ゆりの園病院のあるこの高原に今年もまた夏が訪れました。
今日は少し涼しいくらいですけど……でも、日中はとても温かく、ポカポカしています。

出掛けに看護婦さんから「お散歩をするならなるべく体力を消耗しないように日陰で休みながらにしなさいね」
と言われ、わたくしはその言いつけをしっかりと守り、今日は病院の敷地内だけの散歩に止めることにしました。


抜けるような青い空。その中を気持ちよさそうに真っ白い雲が泳いでい く。
すぅ――と息を吸ってみる。自然の香りが直接体の中に入っていくよう に感じられた。

わんっわんっ――。

すぐそばでミカエルが元気そう鳴いていた。今日は久々の外出。ミカエ ルも嬉しいのだと思う。
わたくしは少し屈むとミカエルの頭を撫でる。ミカエル はそれに応えるようにわたくしにすりよってくる。

穏やかだった。空気の綺麗なこの場所にいるだけで、少しずつ心が優し くなれるような気がした。
ここの雰囲気のせいかもしれない。都会から遠く離れたこの場所は、騒 がしい街の喧騒とは全くの無縁で。
それとは逆にわたくしはすぐそばに兄上様がいない寂しさを胸いっぱいに感じていた。

――兄上様は今何をしていらっしゃるのかしら。

遠い空を見上げて、わたくしはそのずっと先にいる兄上様のことを想う。
穏やかな風がわたくしの頬を軽く撫で、ついでに耳にかかる髪をも踊らせた。

思わず笑みがこぼれる。今ここに兄上様はいらっしゃらないけれど、
遠い空の下、きっと兄上様はいつも鞠絵を想ってくれている。

『鞠絵……僕は常に鞠絵のそばにいることは出来ないけど、
でもどんなに離れていても、僕の心はいつだって鞠絵のそばにいるから』

誕生日の日、兄上様が小さく微笑みながらわたくしに言ってくださった言葉。
今も胸にやきついている、その優しい笑顔と――その先にある、ほんの少しの寂しさ。

兄上様はわたくしと、全く同じ気持ちだったのだと、その時初めて知ることが出来た。

小さい頃からいつの日も兄上様はわたくしを気にかけてくださっていたけれど、
かと思えばその周りには常に可憐ちゃんや咲耶ちゃん、雛子ちゃんや亞里亞ちゃんたちがいて、
わたくしはゆっくり兄上様と言葉を交わすことも出来ない。

みんな、わたくしと同じで兄上様のことが大好きで、いつだって一緒にいることを望んで。
けれど、わたくしは普通の女の子とは違うから、白雪ちゃんのように兄上様にお料理を作ることも
春歌ちゃんのように兄上様の身の回りのお世話をすることも出来ない。

だからあの日、兄上様のお心に触れて、それがとても嬉しかったのに
……ほんの少しだけ、切ない……そんな、気がした。


もう少しで長かった夏も終わりを告げる。次の季節は――秋。

綺麗な紅を差す紅葉。古くから日本の風情を飾ってきたそれは今年も優雅に日本中を紅く染めてくれるだろうか。
そして――真っ赤に染まった並木道を、わたくしはまた兄上様と共にお散歩することが出来るのかしら?

なんて、穏やかな景色を元気いっぱいに駆け回るミカエルを余所に、わたくしは今日も遠くの空に想いを馳せるのでした。



2005年4月4日 あなたがそばにいてくれるから
あの、兄上様……? まさか、忘れたりしてないですよね……?


……兄上様……わたくし、不安なんです。

いつか兄上様に忘れられるのじゃないか、って思えてしまって……
……そんなこと、あるわけないって頭ではわかっているんですけれど、
どうしても、心が落ち着かなくて……。

兄上様、御存知ですか……? こちらではもう、桜が咲き始めているんです。

桃色の花弁がゆりの園病院の中庭にヒラヒラと舞って、それがとても綺麗で……
……本当ならこんな時は嬉しくて心が舞い上がってしまいそうになるんです。

……ちょうど、兄上様を街で偶然見つけてしまった時のように。
そして……兄上様とご一緒に、肩を並べて歩いている時のように……。

けれど、わたくし、中庭に舞い散る桜の花弁を見ていると、いつのまにか視界が歪んで、
自分が寂しくて泣いている事に気づいて……兄上様のぬくもりが恋しくて、胸が苦しくて……。

……ダメですよね。こんなことでは……兄上様は忙しい中でも、
一生懸命わたくしの身体の心配をしてくださっているのに……。

『わんっ!わんっ!』

あ……ふふ、ミカエルにも怒られちゃった……

『わんっ!』

……ごめんね、ミカエル。でも、もう大丈夫よ

『わんっ!わんっわんっ!』

ええ、本当よ ……少し、兄上様にお会いしたいな、っ て……思ってただけだから。

今頃兄上様は、一体何をなさっているのでしょうか。
早く元気になって、兄上様と一緒にまた中庭を散歩したいです。


こんこんっ――。

……? どなたでしょうか……今日は検診の日ではないはずですのに……。

『はい……どうぞ』

わたくしがそう言って入室を促すと、
ガチャ――という音とともに病室の扉が開け放たれて、
なんとそこには……。

『こんにちは、鞠絵。元気にしていたかな?』

……これは、夢? ううん、夢じゃないんですよね。

『……兄上……様? どうして、ここに――』

わたくしは驚いて、けれどとても嬉しくて、
いつものように優しい微笑みを湛える兄上様を前に
呆然と立ち尽くすのでした。

(終わり)


☆私信なのです!

あら、そんなところで何をしているの……ミ カエル

2005年2月21日 14日はバレンタインでしたね
企画のお話を振っておいて完全スルーしてしまいました、 鞠絵です。
m(_ _)m


勿論、兄上様にはチョコレート、お贈りいたしました

ご多忙の折、直接お渡しすることは適わなかったのですけれど、
そんなわたくしの前に、つい先日兄上様がお見舞いにきてくださいました

……兄上様、少し照れくさそうに「チョコありがとう、嬉しかったよ」と
小さくわたくしに微笑みかけてくださって、それがとても嬉しくて……

本当に……次に兄上様にお会い出来る日が待ち遠しいです


☆ VNIサイトリンク

まぁや 15歳さん、追加です。


☆ 11日は…。

白雪ちゃん、遅れましたけど、 お誕生日おめでとうございます

2005年1月12日 更新初めですねっ
ふふ・・・遅いよ、鞠絵っ♪(額に人差し指でこっつん♪)

という兄上様方のツッコミが聞こえてきそうです。
あけましておめでとうございます。本年も宜しくお願いいたしますm(_ _)m

冬深まり、既に1月も半ばに入ろうかという頃(まだでしょうか?)、
皆様もお風邪など召されませんようお気をつけください。


☆ VNIサイトリンク

はい。遅ればせながら、今し方花穂ちゃん千 影ちゃん咲耶ちゃ んのサイトのリンクを張らせて頂きました。
千影ちゃんの言うように、これからわたくし達のようなVNIの活動が活発になると良いですね。

今のところわたくし達姉妹の中で更新が多いのは雛子ちゃん春歌ちゃん可憐ちゃん千 影ちゃん、わたくし、ということになるのですね。咲耶ちゃんは水面下でずーっと活動されていますが……これからもより一層VNIサイトが繁栄する事を心から祈 ります。

とはいえ、わたくしはまだまだ駆け出しの身なので右も左もまだよくわかっていないのですけれど……。


☆ 私信なのです!

千影ちゃん
> 私は今日まで………鞠絵13歳ちゃんのサイトがあった事を知らなかったんだ

うぅ……実はそうだと思ってました。(ちなみに、太字に他意はありません)

わたくし、あまり頻繁に活動している方ではないのでリンクを張っている皆のところにもあまりお邪魔出来ないので、そういったせいで千影ちゃんがわたくしを 発見なさるのが遅れたのではないかと思います。まあ、仕方が無いといえば仕方が無いですね。

では、これからは少しずつでも確実に活動を広げなければいけませんので、マイペース で頑張りますっ

花穂ちゃん

七日に更新出来なかったから今いいますね。お誕生日おめでとうございます
これから花穂ちゃんのペースで更新、頑張ってくださいね。わたくしも応援します


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